相続税対策は『アパート+アパート』で!(前編)

投稿時間 : 2008年12月24日 17:36

多くの土地オーナー様にとって、相続税は大変大きな問題だと思います。下手をすれば、先祖代々受け継いだ土地を手放すことにもなりかねないのですから。

相続税対策のひとつとして「アパートやマンションを建てる」という方法があることはご存知のオーナー様も多いのではないでしょうか。アパートやマンション建設のために、金融機関から資金を借り入れれば、それだけ相続税を低く抑えることができるからです。

借り入れが多ければ多いほど相続税は減ります。ということは、単純に考えれば『木造アパートより建築費のかかるマンションのほうが借り入れが増えて節税効果が高い』ということになります。

本当にそうなのでしょうか? そこには落とし穴があります。


借り入れが多いということは、『相続した人が多額のローンを抱える』ということです。

以前このブログでも申し上げましたように、マンションの経営は楽ではありません。新築時は満室でも、年を経るにつれて空室が目立つようになります。建物の老朽化による補修工事なども多額の費用を要します。つまり、相続した子どもや孫が、将来大変な苦労をしかねないのです。これでは、一時的に相続税を減らしても、あまり意味がないのではないでしょうか。

「でも、例えば3億円の費用でマンションを建てるのと1億円の費用でアパートを建てるのでは、2億円も差がある。将来的なことを考慮しても、やはりアパートでは相続税対策として不足なのでは?」というご心配があるかもしれません。

ここで私からの重要な提案です!

例にあった『3億円のマンションと1億円のアパート』の差額の2億円、これで「中古アパートを買いましょう!」

なんのこと? と思われるかもしれませんね。自分の土地にアパートを建てて、なお他のアパートを買う?

売りアパートといっても何でも良いわけではありません。『売れるアパート』を買う! のです。

つまり、マンション建設と同じ3億円の資金のうち、1億円でご自分の土地には健全経営のできる木造アパートを建てる。そして残りの2億円で利回りのよい中古アパートを買い、相続後数年したら売却するのです。

こうすれば、相続税は大幅に抑えられますし、相続後に頃合いを見て、購入したアパートを売却すれば資金の回収もできます。

私の長年の経験から最善の節税方法『アパート+アパート』。次回もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

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