年始のご挨拶~不動産市況における今年の展望

投稿時間 : 2016年01月04日 06:21

image_1あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、年始にあたり、昨年を振り返りながら今年の不動産市況についてお話しさせていただきたいと思います。

好況ムードで終えた2015年、今年は不安要素も

ご存じかと思いますが、昨年の不動産価格は予想を上回る勢いで上昇し、銀行の融資も活発に行われ市場は大変好況でした。実は私も個人所有の不動産を3件ほど、満足のいく価格で売却することができました。

ただ、この好況は長くは続かないのではないかと思います。長期的にみると、東京の人口も昨年(2015年)がピークでその後は減少に転じるといわれています。

しかも、来年(2017年)4月には消費税率が10%に上がることが決定しています。税率が上がったあと国は金融引き締めに方向転換するともささやかれており、状況によっては銀行の融資も厳しくなるのではと危惧しています。

今年が最後の売りどきになる?

そう考えると、将来不要な不動産や立地条件の悪い(繁華街や駅から遠いなど)不動産を売るのなら今だと思います。もちろん相場なので断定はできませんが、「2016年が最後の売りどきじゃないかな(笑)。」なんて、知人や親しいお客様にも話しています。

もしかしたら「売りどき」の今が「潮どき」かもしれません。不動産価格が徐々に下がり、景気の頼みの綱でもある2020年の東京オリンピックが終わった後はどうなるか……極端にいえば今の半値で買えたりして。ちょっと笑えない冗談です。

では、今年不動産を売却した場合、手元に残った資金はどうすればよいでしょう。おすすめの活用法は二つあります。

成長著しいアジア新興国への不動産投資

ひとつ目は、海外での不動産投資です。なかでも注目しているのが、急激な経済成長をつづけている東南アジアの新興国です。

アジア新興国は、高齢化の進む日本とは逆に、平均年齢が若く子どもの多い国です。若い力を原動力に急激な経済成長を続けています。今後、あまり大きな成長が望めない日本にくらべ、これからも物価が上がるアジアの新興国は、不動産価格の上昇とともに家賃の値上がりを見込むことができます。

さらに、これまで中国の工場を生産の主力としていた日系企業が、人件費の高騰やその他諸問題にともない、中国から東南アジアへと軸足を移してきており、日本人駐在員のサービスアパートメントといわれる社宅確保が急務となってきています。そこに投資のチャンスがあります。伸び盛りの国とはいえ、海外の不動産投資は不安がありますが、日系企業の社宅への貸し出しであれば、安心ではないでしょうか。

不動産投資の大切な指標は利回りです。現在の利回りも重要ですが、数年後の利回り(=将来利回り)が大変重要です。家賃が上がれば利回りも上がります。インフレの続くアジア新興国では、将来利回りが大きく期待できるのです。

今年はアミックスでも、海外の不動産投資をお客様にご案内していきたいと思っております。

下がりにくい土地への「資産のくみかえ」

二つ目の活用法は、以前からお話ししている「資産の組みかえ」です。このブログでもふれてきましたが、これから少子化の進む日本の不動産は価格が下がる地域と、下がりにくい地域への二極化がすすむと考えています。つまり、将来価値の下がりにくい地域でアパートやマンション・ビルなどを購入すれば、家賃が大きく下落する可能性も少なく、将来にわたって安定した収益を上げていくことができるのです。

ここ数年、銀行の金利は異常ともいえる低金利がつづいています。現在、大手メガバンクの定期預金金利は0.025%。1,000万円を預けても、利息は一年間でたった2,500円しかつかないのです。かといって、株などの金融商品は社会情勢によって浮き沈みが激しく、不安定でリスクがともないます。

手元の資金を有効に活用するには、やはり不動産投資だと思います。もし、資金に余裕があるのなら、立地のいい土地での不動産投資と新興国への投資を合わせて行えれば、リスクの分散にもなると思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。新しい年がみなさまにとって健康で良い年になるよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

株式会社アミックス
代表取締役社長
末永 照雄

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