平成のバブル ~今が本当に「最後の売りどき」~

投稿時間 : 2017年05月10日 13:35

末永社長以前、不動産市場について「この好況は終息に近づいている」とお話しさせていただきました。(参考:「年始のご挨拶~不動産市況における今年の展望」)

今のこの状況は「平成のバブル」ともいえるでしょう。でも、その崩壊もどうやら、秒読み段階に入っているように思います。

金融の引き締めが始まる?

4月になると、銀行などの金融機関は新年度の経営計画や方針を打ち出します。この時期、私も銀行の役員の方々とお会いする機会があります。

何人かの方とお話しをする中で感じたのが、これまで力を入れていた不動産向け融資の貸出マインドは、「すでに下がりだしている」ということです。彼らも活況はもう終わりを迎えるだろうと考えているのです。今までとは異なり、これから金融機関は融資を引き締めてくると考えられます。

通常、不動産購入には借入れが伴います。不動産に対する融資の条件が厳しくなると、多くの人が「借りられなければ買えない」と購入をあきらめ、そしてそれが、不動産価格の下落へとつながります。昭和のバブル崩壊も金融の引き締め(融資の規制)がきっかけでした。

かつのてバブル崩壊を彷彿

一般的に不動産業者の購入する価格は、個人の方が購入する価格より安くなります。不動産業者は購入した不動産に利益を乗せて再販売(転売)するからです。

ところが、昨年くらいから不動産業者が購入する価格が個人の方の購入希望価格を上回ってきました。これは奇妙な現象です。おそらく、投資家等が不動産の相場が高くなりすぎて購入できなくなった一方で、不動産業者は手持ちの不動産をほとんど売り終わり、新たな物件を仕入れなければならないので、高値でも無理して買っているからだと思います。

実はこれと同じような状況を私は以前にも経験しています。1980年代後半からのバブル(昭和のバブル)です。当時も『業者間でこんなに高い価格で取引されるなんて、なんだかおかしいよね』なんて会話をしていたのを覚えています。そして、そのあとすぐ、ご存知のように昭和のバブルは崩壊したのです。

最後の売りどき

昭和のバブル崩壊ですが、今よりはまだよかったのかもしれません。なぜなら当時は人口が増加していたからです。

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人口が増えつづける局面では、いったん地価が下落しても、長期的には上昇することも期待できました。でも加速度的に人口が減少していく今の日本では、大都市の中心部などごく一部の地域をのぞき地価の上昇は望めません。

もちろん、不動産が二度と上がらないわけではありません。不動産価格は相場で動いていますから上がったり下がったりを繰り返します。数年後にまた、値上がりする局面(売りどき)が来ると思いますが、そのときの価格は間違いなく今より低いと思います。さらに、次の売りどきがいつ来るかもわかりません。だから今売った方が良いのです。高値で取引できる今こそが本当に最後の売りどきだと思います。

実際に私個人で所有している不動産も、この1~2年の間に売却しています。売却で得た資金は保有しておき、時期がきたときに再び不動産購入に充てるつもりです。『数年後には今の半値で買えるかも』と軽口をたたいていますが、半ば本気の冗談なのです。

チャンスを逃さない決断

このブログをお読みの不動産オーナー様は、まず一度、所有の物件を見直してみてください。不動産価格は一度下がり出したら、みるみる下がってしまいます。下がり始めてから売ろうとしても、なかなか希望どおりにはいきません。そして最後には本当に売るに売れなくなってしまいます。不動産が高値で売れるのは今しかないのです。もうあまり時間は残されていません。

もちろん、売却には勇気や決断が必要です。周囲の意見も気になります。おいそれと簡単にできるものではないかもしれません。でもチャンスは今です。

もし、不動産売却を検討されるようでしたら、ぜひ弊社にご相談ください。オーナー様の資産を「活かすこと・増やすこと・守ること」 これが、アミックス創立から一貫した私たちの使命なのです。

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