大手じゃないから言えるホンネの話

投稿時間 : 2008年11月11日 10:40

どんな業界でもそうですが、テレビCMやその他の広告などで目にする、大手の企業にはなんとなく安心感とか信頼感を持ちますよね。

私もそうです。例えばちょっと食品を選んだりする場合にも、ほとんど無意識に「有名メーカーなら安心だろう」と選んで購入しているのです。



建築業界にも大手企業の存在があります。テレビCMなどで見かける大手企業さんは、確かに立派な建物をつくる高度な技術を持っていますし、しっかりしている会社だと思います。

ただ、大手企業さんは、多くの人から認知されている分、さまざまな人からのさまざまなの要求に応えていくことも必要とされています。これは大変なことです。どんな要求にも応えられるよう多彩な商品を用意しなければならないのですから。

対して中小の建築会社、私が代表を努めるアミックスもそうですが、あまり「多彩な商品を用意すること」を求められていません。それは、中小企業であることのメリットでもあります。大手企業じゃないからこそ「ウチはこれ」と対象を絞って商品を開発、販売していくことも可能です。つまり得意分野で勝負ができるのです。

多くの商品を用意するということは、どうしてもコストが割高になってしまう。その分商品の価格も上げていかないと経営が立ちゆかなくなります。

ところが、的を絞って商品を開発・販売できれば、かけるコストが少なくて済みますから、良い商品を安価で提供することができるわけです。

アミックスもまさにそうしてきました。当初から、私たちの仕事は「東京圏に住宅地を持っている地主さんの役に立つこと」とその1点に決めており、だからこそ自信を持って「アミックスは一貫して木造建築」と言っているのです。そのほうが、安価で良い商品を提供できるからです。新商品の低価格建築のアパート「カラーアズ」もこのコンセプトから誕生した商品なのです。

また、大手企業には、広告宣伝費用をはじめとする「大手ならではのコスト」がかかる、という事情もあります。そうなると、販売価格に影響するだけではなく、営業マンも自分の成績をあげなければならず、大変な労力を要するようです。ともすれば、売ることだけに傾倒しがちにもなります。実際、売るだけ売って異動になり、建てた後のことは全く知らない、という営業マンの話を聞いたこともあります。

中小企業はそうはいきません。なぜなら、少人数の分、それぞれが担当のオーナー様と深く関わり合って信頼関係を築くからこそ、仕事が成り立っているのです。更に当社は建築だけでなく管理業も自社で行っているので、建築担当の営業マンがアパート完成後も引き続き管理担当としてオーナー様と継続的にお付き合いを続けることが多いです。

かくゆう私も、アミックスのオーナー様のお顔は存じ上げていますし、お仕事を請け負ってから何十年経っていても、自分が担当したオーナー様のところへは、今でも時折伺っています。私にはこの姿勢が自分らしいと思っていますし、仕事をしていくうえでの誇りでもあります。

もし大手企業に就職していたら、こんなことはできなかった、と思いますね。

プロフィール

末永 照雄 〈 Teruo Suenaga 〉

株式会社アミックス 代表取締役 社長
昭和31年8月2日生まれ
上智大学卒業後、アミックスを設立。
趣味はジョギングと水泳。

公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会 会長
全国賃貸管理ビジネス協会 理事
suenagateruo@amix.co.jp